2012年、オーストラリア皆既日食の旅から始まった
”先住民族アボリジナル” とのご縁。
彼らは大地のアートと呼ばれる”アボリジナルアート” を描く
砂漠のアーティストたちでした。
本来、ノマディックで(豊かな土地を求めて定住せず移動を続ける) 狩猟採集民族であったアボリジナルたち。
私たちnomin universeが出会ってきたアボリジナルはそんな風習を色濃く残す中央砂漠の人々で
なんと世界的にも著名なアーティストの皆さんでした。
風土は違えど 季節ごとの野草や木の実、時には野生のお肉や副産物でつくるものづくりなど
日本の里山で自給自足の生活を送っている私たちにとって 彼らの自然との繋がりや暮らし方に強い共感を感じました。
太古より受け継がれてきた 宇宙の記憶のような深淵な彼ら独自の世界観・ドリームタイムに
私たちは自然と魅了されていました。
あの出会いから10年、農閑期がくると私たちはキャンバスとわずかなペイントを持っては中央砂漠へと赴き、
アーティストたちと交流を深めてきました。気がつけば、描いていただいた作品は沢山のコレクションとなりました。
そんな彼らが描く作品は とてもパワフルで、生きもののようにエネルギーを放ちます。
彼らの作品を眺めていると不思議と頭に余白が生まれ
ふとした時に必要なメッセージが降りてくることがあります。
彼らと過ごし 感じた 野生の力強さ や 豊かな感覚は 現代社会に生きる私たちが便利さの代償に失ってきたもの、
あるいは失われつつある精神的な豊かさや 大切な感覚を思い起こしてくれるのです。
新しい時代を迎える今こそ、アボリジナルアートを通し
彼らのドリームタイムに触れることで あるべき姿 を見通すことができると感じています。
不定期ではありますが アボリジナルアート展の開催、ワークショップなどを行っています。
私たちの元に集まってきた作品を皆さまの元へお届けし 日常の活力となっていただけることを願っています。